リウマチで仕事をしている人が理解を得られず歯がゆい世の中の体験談
リウマチの辛さは、他人にはなかなか理解してもらえないことが多いものです。
仕事をしている場合は、やる気がないようにも「とられて」しまうこともあります。
身体の辛さを「無意識に回避」しようとする行動を取るため「ふざけている」ようにも思われるのが歯がゆい部分でもあります。
私もリウマチの痛みが酷い時に、物を握ることができない時期がありました。
指も多少は曲げられるのですが、ある一定の角度を超えて曲げると痛みで力が入らないのです。
車のハンドルをまともに握る事ができなく、コーナーを曲がるときに手から滑って離れることが多々ありました。
さすがに危険を感じて、オートバックスで極太のハンドルのカバーを購入して、ハンドルに装着してみました。
ハンドルの太さが「握る事ができる」丁度良い太さになり、安心していました。
しかしある日、自分のお客さんに「ヤンキーのようなハンドルつけていますね」と言われ、内心は「リウマチで握れないんだよ」と思いながら、笑ってごまかしました。
自分では、危険を回避するための行動でも、他人にしてみれば「この人社会人なのに、そんなことして」と思われることが多いです。
自分は「リウマチなんですよ」と公表していても、他人にはリウマチが「どの程度痛む?」や「どの程度の事ができる?」かは、想像もできないし(所詮他人事だから)理解しようと思わないものです。
「え~、リウマチなの?可哀想に~」と言う人は、振り返ったら1秒で忘れてます。
「ニワトリかっ」と言いたくなる事もあります。
そのため、温度差も生まれてくるのが当たり前の世の中。
唯一理解を得られて手助けしてくれるのは、家族や身内ぐらいです。
まだまだ社会では「リウマチの大変さ」の理解を得られない環境のため、自分で身を守る必要があります。
リアルな体験談
男性
冷房が直接当たるなどがリウマチを持っていて辛いと感じていました。
他に辛いなあと感じる点ですが、やはり雑誌の編集をしていて休憩が無いことでしょう。
これは雑誌を作る際、取材した物の他、企業から依頼を受けて商品を乗せて広告として雑誌に掲載するのですが、雑誌に載せてよい広告の選定の他企業への商品説明の広告を見てもらうなど様々なことをしていると休憩が無いことがあるのです。
もちろん私以外の編集の仕事をしている方も同様なので仕事に休憩が無い場合があるのは他の人も同じですが、それでも段々と体が痛み出すので如何に休憩を取ることができるよう仕事をするかも重要です。
男性
基本は力仕事なので、その日の体調によってしんどい時はあります。
例えばエンブレルを2週間に1回使用しているのですが、13日目は薬の効果がきれているような気がして、朝から足や手が思うように、動かせないことがあります。
このような時、私の職場では、他の従業員が、私のリウマチのことを理解してくれているので、助かっているのですが、たまに他店舗に応援に行くと動きの悪い自分は、真面目に働いているのかと、注意を受けることがあります。そんなとき自分は見た目は普通の人と変わらないし、わざわざ病気のことを言うのも気が引けるので黙っています。
体調がわるいときはどうしてもあります。
どんな仕事も同じこととは思いますが、自分の病気のことをある程度理解してもらうことは、必要なことだと思います。
女性
リュ-マチを患っている人達が続けていける仕事は、①長時間の歩行を伴なわない。
②重い物を持ち上げたり運んだりすることがない。
③高いところに登ったりしないが必要です。
これらの条件を満足する「若手営業マンの教育」という役割で、会社で業務を進めています。
若い営業マンに対して、座学を中心にして様々な営業のシ-ンにおいて、お客様の心をつかむ方法を伝授するということを行っています。
営業職というのは、いろんなことを覚えなければならないことが沢山ありますが、
教育係の講習で一通りのことは学べます。
ただ現場でしか学べないこともいくつかあり、その場合、若い営業マンに同行することが多々発生します。
そういう現場が連日続くと、長時間歩くことになるので、リウマチを患っていると 厳しいと感じるときがあります。
リウマチは痛みだけでなく、日常の行動で「できない事」が多くなってしまいます。
特に私が感じたのは、握力が「弱くなる」ため、物を握れなくなります。
握力が弱いと、物を持ったり字を書いたりする日常生活で「困ること」が多くなります。
しかし、生きる為に自分で身体をいたわりながら「できる仕事」で働く行動を取らないとならないのです。