リウマチと闘いながら驚く効果のレミケード治療にやっとたどり着く

悪夢のような病院を退院後、クスリを飲み続けないと痛みが出てしまうため、当てもなかったので副院長だった方の個人病院へ通院し始めたました。

 通院と言っても毎週身体の痛みの様子を伝える簡単な診察で、お祖母ちゃんからお小遣いをもらうようにクスリを受け取りに行く繰り返しをしていました。

 クスリで治療をしている期間の痛みの状態は、子供を寝かしつける子守歌のようにクスリの効果があり、リウマチの数値は穏やかな波のように安定していました。

 ただ、痛みの状態だけは上がり下がりのある曲線グラフのように波があったのです。

まさかの爪痕 

クスリの治療を続けて2～3年したときに、リウマチの数値は相変わらず安定しているのですが、痛みの数値は別物で股関節に痛みを感じるようになったのです。

歩き方も股関節の痛みをかばうように、右手右足が同時に動くような不自然な歩き方になって来たのです。

リウマチは、ミサイルで敵を粉砕するように関節にある軟骨をどんどん破壊してしまい、私の身体に爪痕となって残ってしまったのです。

先生の口からは「そんなに痛いなら人口股関節の手術をした方が良いよ」と。

病院の待合室で隣に座っているおじさんじゃないんだから「簡単に手術したら」なんて言うなよと思いました。

当時はまだ30代半ばだったし、大掛かりな人工股関節手術より、人口軟骨を移植する方法を期待して我慢をしていたのですが、とうとう歩くこと自体がままならない状態にまで悪化してしまいました。

日増しに痛みが酷くなり日常生活をするにも限界を感じ、人工股関節の手術を行うことにしました。

しかも、ロボットが行うロボット手術を導入している病院を探し手術を行ったのです。

人工股関節手術を人間が行うのと、ロボットが行うのでは人口の骨を密着させる精度が、スマホとガラケーのような違いなのです。

人間が手術を行うと、誤差が生じるため10年も保たないで再手術をしなければならないのですが、値段は安いのです。

ロボット手術は精密で長い期間保てるのですが、値段は高いのです。

現在は私は50才ですが、手術をした人工股関節は15年以上経ちテニスも行っていますが、快適な新車のように全く異常も無く過ごせています。 

先生の不信な言動 

人工股関節の手術も終わり自宅に戻ってきて、また同じリウマチの病院に通院していました。

ある日診察を待っていると、先生と患者のお婆さんとの診察中の会話が耳に入って来ました。

年配のお婆さんは耳がよく聞こえない感じで、先生の言葉を何度も聞き直していたのです。

その先生の対応が面倒くさそうに切り捨てるような雰囲気の物言いなのです。

年を取ると耳が遠くなるのは当たり前のことで、年老いて病気の心配をすることもあるにも関わらず、「なんちゅう医者なんだろうと」思いました。

確かに私も痛みが酷くて「調子が悪いです」と伝えると、「何かムリをしたんでしょ？」と、警察が取調室で白状させるように毎回疑うのです。

きっと医学の勉強だけに必死になって、感情がないロボットのように人間を相手にするコミュニケーション能力が乏しい人なのでしょう。

患者さんもイチゴのヘタを捨てるように、こんな先生には見切りをつける気がします。 

新しい治療方法 驚きのレミケード 

リウマチになって時を重ねると天気の影響で痛みが酷くなることに気付くようになり、梅雨時や低気圧が留まっている時は、脱臼した人の痛がるように腕を動かすだけで激痛が走るのです。

テニスをしていても腕を上にあげる動作が、肩にナイフを突き刺されているような激痛で、初めて司会を任された人のような冷や汗がでるのです。

それを見ていた知人が、「リウマチの専門の先生を知っているから行ってみたら」と。

丁度、他のお医者さんを探していたので、診察してもらうことにしました。

新しい病院は、今まで行っていた病院と系列の違う大学の医学部だった先生が在籍する病院だったのです。

診察を受けてみて、今までになく感じの良い先生で驚きました。

「こんなお医者さんいるんだ！」

正直、お医者さんじゃなくてもコミュニケーション能力は育った環境で自然と形成されるため、親が平気で嘘をつけると、それを見ている子供も嘘をつくことが平気になってしまうように、人間性の問題だと思います。

そしてこの先生の治療方法が最新のレミケード治療だったのです。

私もレミケード治療をしてからは、海外旅行でストレスが一気に吹っ飛ぶように痛みが消えてしまったのです。

私もレミケード治療を始めてから10年近く経ちますが、今まで感じていた痛みの波は
年間通して晴天のキラキラした海のように穏やかになりました。

何より痛みを気にしない日々の生活は、何日も寝不足が続きやっと寝床につけた時のようにこの上なく幸せを感じられます。

ただ、どんなクスリにも副作用がつきものなので、現状の痛みが抑えられていても副作用のことは頭に入れておき、身体の内部に変化が起きていないか入念な検査をしてもらう必要があります。

 
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